杉並区 災害ボランティアセンター のぼり
杉並区災害ボランティアセンターののぼりのデザインを担当させていただきました。
災害ボランティアセンターは、災害時に区内外から集まってくださるボランティアの方と、助けを必要とする区内の被災者をつなぐために、大きな被害があった時に立ち上がる組織です。
目立つ色にして欲しいなど以外は細かいオーダーはなかったので、どんな機能があればいいのかを考えながらデザインしました。
被災した時に、どんな状況で、誰にみられるのか?をリストアップして、それぞれどんなことが求められるのかを考えました。
●被災者・市民
一般的には「災害ボランティアセンター」という言葉を初めて目にする可能性が高い。そんな人たちにも役割が分かるように、最低限の説明を記載する。
●駆けつけるボランティア
目印となり遠くからでも目立つように、誘導、注意喚起、アピールができる明快なデザインにする。
●行動を起こす前のボランティア
どこの被災地にボランティアに行くか?をテレビやネット、SNS等で調べている際に、印象に残りやすくする。そのためにデザインに特徴を持たせる。
具体的には、「杉の木」のイラストを入れ、「黄色と緑の杉の木のイラストが入っている」のぼりと覚えてもらえるようにする。
●受け入れる側の災害ボランティアセンタースタッフ
様々な状況の中で疲労を感じたり気持ちが落ち込んだりした際も、少しでも安心できる柔らかさや、勇気づけられるデザインにしたい。
●外国人
漢字が読めない人が見た時にも「自分にも関係があるのかも」と少しでも思えるように英字を入れる。
以上の要件を踏まえつつ、黄色、オレンジをベースに、防災用品でよく使用される緑色を合わせ、柔らかさのある丸みのある書体を使用し、遠くからでも目立つようにデザインしました。