映画「Mr.Children Gift for you」を見て「僕とミスチル」という作文を書いてみた

映画ミスターチルドレン ギフトフォーユー ビジュアル画像

僕はミスチルファンなのですが、2022年12月30日に映画館で「Mr.Children  Gift for you」を見てきました。

見てたら昔のことが色々思い出され「僕とミスチル」というタイトルで作文を書きたくなったので書きます。

ちょっと長くなったので概要を書いておくと、

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●ミスチルは思春期に一番聞いた、僕の人生に最も影響を与えたバンドです。

●僕は思春期のスタートをミスチルと切りました。

ミスチルファンと聞くと、「同志」みたいな目で見てしまいます。

NPOとか福祉分野にはミスチルファンが多いのでは?と勝手に思っています。

●今の僕にとってミスチルは、エナジードリンクのような存在です。

●「たたかう」を選び、自分の人生の主人公になりたい時に背中を押して応援してくれるバンドです。

●30周年おめでとうございます。ずっといてくれてありがとうございます。

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ということを書きました。特に黄色のところをこのブログでは言いたくて載せてみます。

ミスチルファンの皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

以下、作文の全文です。

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「僕とミスチル」

ミスチルは思春期に一番聞いた、僕の人生に最も影響を与えたバンドです。

物事の考え方にも相当な影響を受けたと思います。

出会いは中学入学前後でした。

友達と塾に入り、その特典でCD券3000円分が手に入りました。近所では使える店がなく、友達と自転車で隣町まで一緒に行きました。彼はTOKIOのアルバムに3000円全振りし、僕は安くてお買い得と思った500円シングルを購入。それが当時発売したばかりの「花」でした。

知らない町に行く冒険のような気分と、中学生になるタイミングでCDを自分で買う経験、大人の階段登った高揚感。歌詞の「ため息色」や「等身大」などの知らない言葉もよくわからんがかっこいい。

僕は思春期のスタートをミスチルと切りました。

そのままどハマりし、「深海」「ボレロ」、さらにもっと聞きたいと、過去のアルバムとビデオも遡って小遣いを全投入する勢いで聞きまくりました。

歌詞カードを見ながら口ずさんで歌詞を覚えたり、夜に歌って怒られたり、高校受験に向けて励まされたり、片思いしてる子の年賀状に歌詞を書いたり、普及してきたネットの掲示板でファン同士が喧嘩してるのを見たり、そんな感じでずっと聞いてました。

高校3年くらいになると、くるりやコーネリアスなど「音」を楽しむようになり、聞く量は減っていきましたが、頑張りたい時に「終わりなき旅」を聞くとかそういう聞き方は途切れることなくずっとしています。

大学を卒業し社会人に。

当時、まだmixiを使っていた頃、就活で知り合った人が「仕事が辛すぎるがミスチルに助けられた」とよく投稿していました。また、美大時代のミスチルファンの友人が、広告業界雑誌のインタビューで「『彩り』の歌詞を大事にして仕事している」と答えていて、第一線で働いていてもそう思うんだな、と思いました。

ボーカル・作詞・作曲の桜井さんが当時のインタビューで「「誰か」や「みんな」のための曲を作る覚悟ができた」というようなことを話していた記憶がありますが、「彩り」など、働く人を応援する曲が増えてきた印象があります。

「働く意味」とか「生きる意味」みたいに、意味があった方が動ける人に(僕ですが)「この小さな人生にも意味があるんだ」と思わせてくれる歌たちです。

仮説ですが、ミスチルファンは「困っている人がいたら見て見ぬふりはしたくない」「誰かのために何かしたい」という思いを持ってる人が多い気がします。仕事をするにしても、「その仕事を通して誰かを幸せにしたい」と思って働いている人が多い。また「与えられた役割を、きちんとこなしたい真面目な人」も多い気がします(僕ですが)。

だから、ミスチルファンと聞くと、「同志」みたいな目で見てしまいます。

何のデータもないですが、NPOとか福祉分野にはミスチルファンが多いのでは?と勝手に思っています。

映画の、ミスチルファンへのインタビューパートでは、離婚や震災や転職などの人生の大きな転機にミスチルに支えてもらったという声が多く出てきました。

ミスチルは「人生とたたかう」を選択したときに応援してくれるバンドです。

自分が人生の主人公になって頑張りたいときに背中を押してくれるバンドです。

「にげる」選択肢を選ばなかったときや、選べないとき、僕はミスチルを聞いてる気がします。

一方で、ミスチルを聞くと辛くなる、と言う人もたまにいます。

「今はミスチルは聞きたくない!」という時は僕も割とよくあるのでわかります。

色々経験してきて、無理な時は諦めてしっかり休む大事さを実感してきました。

前向きに「にげる」を選択することが大事なときはたくさんあるし、それにより新しいものが見えたりもします。

「意味」は重いし疲れるので、頑張る力がなくなってしまった時に聞くと「もっと頑張らないといけないのに頑張れない自分はダメだ」みたいな気分にもなります。

「無意味」な時間が僕にとっていかに大切かを、ここ数年はひしひしと感じます。

だから、今の僕にとってミスチルは、エナジードリンクのような存在です。

容量用法を正しく守らずに頼り過ぎて限界を超えて頑張り過ぎてしまうと、起き上がるのが大変です。

しっかり休んでから「たたかう」を選び、自分の人生の主人公になりたい時に背中を押して応援してくれるバンドです。

もうすぐ今年が去年になろうとしています。

来年もミスチルにはお世話になり続けると思いますが、つかず離れず丁度いいお付き合いをしたいと思います。

30周年おめでとうございます。ずっといてくれてありがとうございます。

来年もよろしくお願いします。