神奈川県平塚市にあるstudio COOCA(スタジオクーカ)さんを見学させていただきました

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スタジオクーカさんは、障害のある人のアトリエ/障害福祉サービス事業所です。

「その人の好きなこと、やりたいことで活躍する/仕事する」ことを目指し、創作活動や音楽ライブ、農業、ヨガなどをしています。

中でも創作活動はすごくて、オリジナルアートグッズの製造・卸販売や企業へのライセンス提供を行い、所属されている方に工賃として還元されています。

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今回見学させていただいた中で印象に残ったのが、「自然に何かを作りたくなる環境」をつくることを大事にしているというお話。

各々が絵を描いたり粘土をこねたり何かをしている空間に、画材や筆などがポンと置いてある環境で日々過ごしていれば何かやってみたくなるでしょう、というお話に、「確かになー」と納得しました。

もちろん絵を描かなくてもいいし、大事なのは選択肢がたくさんあることだと教えていただきました。その人が何が好きかは分からないし、それが分かるまで3年くらいかかることもあるそうです。それを待てるのもすごいなと思いました。

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今回はお会いはできませんでしたが、スタッフの皆さんも、デザイナー、ダンサー、アーティストなどユニークな経歴の方々が関わっていて、形にはめようとしない自由さはそういうところからも生まれるんだろうなと感じました。

一緒に過ごす人って、環境の中でも最も大きい要素だし。

「みんながみんな絵を表現手段とする必要はないし、描きたくない人に描かせようとするのも価値観の押し付けになってしまう」と聞きましたが、逆にいうと「描きたいから描いた」作品がそこには並んでおり、そのワクワクする作品群を見て触ってしていると、こっちまで嬉しくなって、何か作りたくなってきます。

僕自身も環境に触発されちゃいました。

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先日メジロックさんを見学させていただいた時も思いましたが、いつから自分や誰かの絵を「うまい、下手」と評価して、つまらなくしてしまうのだろう?と考えてしまいます。小さい頃、ただクレヨンで紙にグルグル色を重ねるだけでとても楽しかったはずなのに。「何描いてるの?」と聞くことさえも、色が重なっていくこと自体を楽しんでいる人からしたら「説明できる具体的な何かを描かないといけない」と言われているように思ってしまうのでしょうか?

そんなことを考えだすと、声かけも難しくなってしまいますが。

必要以上に聞かずに見守ることも、正解なのかもしれません。(グループホームのバイトのことを思い出しながら。。)

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案内していただいたCOOCAのSさん、COOCAの皆さん、ご紹介いただいた村さん、ご一緒していただいた寺門さん、仲西さん、村さんといらっしゃった女子美のK先生、T先生、ありがとうございました!

楽しかったなー