豊島区立目白生活実習所・目白福祉作業所メジロックさんを見学させていただきました
「メジロック」は豊島区立目白生活実習所・目白福祉作業所の活動のブランド名です。
作業所の現場を見る機会が今まであまりなかったので、感じたこと、印象に残ったことを帰路のドトールでメモしました。
メモしながら幼なじみのHちゃんのことを思い出しました。
同じ集合住宅の1階に住んでいた同学年のHちゃんは自閉症のある子でした。
彼は小学校低学年くらいには、難しい漢字をたくさん覚えていて、部屋の壁でもどこでも漢字を書いてしまう男の子でした。
うちに来た時も、壁に漢字を書いてしまい、「だめ!」と僕が止めてもやめてくれず、母を呼んで止めてもらった記憶があります。
メジロックで最初に見せていただいたのがアトリエスペースでした。
その部屋は汚してもいい部屋で、壁もドアも利用者さんの絵が描かれていました。
「してはいけないこと」をしてはいけないのだけど、「してもいい場所」があることもとても大事なことに思えました。
もしHちゃんが好きなだけ漢字を書いていい壁を与えられたらどんな表現をしたのだろうか?
今の僕が、当時のHちゃんの行動を見たら、してはいけないこと、という見方だけではなく、表現された作品として見ることができるのだろうか?
そのような問いが浮かびました。
その人の表現の価値に気づいてくれる人の存在は、障害のあるなしに関係なく、とても大切です。
気づいて認めて受け入れてくれる環境は、その人らしくいられる居場所になると思います。
メジロックでは、その部屋以外でもしたいことをしている、描きたいものを描いている方が多くいらっしゃって、どの作品も個性がそのまま表現されていて、誰かになろうとせずに、その人がその人として表現していました。
誰もが魅力的な作品を作れるわけではないんだろうけれど(絵を描くより掃除や手作業が好きな方もたくさんいらっしゃるだろうし)、見せていただいた作品は素晴らしく魅力的で、のびのびしていて、僕はとても羨ましく思ったし、刺激をもらいました。
他にも感じたこと、学びがたくさんあったので、また書きたいと思います。
メジロックを紹介していただいたMさん、一緒にお付き合いいただいたNODDの寺門さん、仲西さん、案内してくださったHさん、Yさん、ありがとうございました!