初めてのデザイン発注!依頼から完成までのデザインの流れを解説

今回はデザイナーに仕事を依頼したことがなくて、どう頼んだらいいか不安!という方向けに、僕が普段どんな感じで仕事を進めているのか流れを書いてみたいと思います。

どのデザイナーでも、どんな媒体でも大きな流れは一緒だと思うので、僕以外のデザイナーに頼む場合も参考にしていただけると思います。

福祉関係者の方にも参考になるように書かせていただきました!

デザインの流れスケジュール画像

お問い合わせ

まずはお問い合わせください。

ご依頼の概要や、予算やスケジュールなどを含めてご連絡いただけると、ご依頼を受けられるかどうか判断がスムーズにできるのでありがたいです。

原稿や写真素材は用意する必要があれば、ライターさんやカメラマンさんにお願いが必要になります。僕の場合は、今までの例では原稿や写真素材はご用意いただくことがほとんどです。

ヒアリング

打合せの日程を決めて、何のデザインなのか、どんなデザインを望んでいるのか、目的は何かなど、依頼内容の詳細をお聞きします。

何度もやり取りしている方とはメールやLINEなどの文面のやり取りだけで進めることもありますが、なるべく対面して話すようにしています。直接でも、オンラインでも顔を見て話すことでお互いの安心感にもつながりますし、特に初めての方だと緊張するので、最初は話すようにしています。そのほうがニュアンスも伝わることが多いし、わかりやすいです。

ヒアリングでは、目的を達成できるデザインを考えるために、求められていることをお聞きします。

場合によっては、依頼されたものだけでなく、こういうものを作ってはどうですか?という提案もできるかもしれません。

ラフデザイン

ヒアリングの内容をもとに、こんな感じでどうでしょう?というデザインのイメージが分かるラフを作ります。本格的にデザインをする前の、方向性の確認をするためのものです。(スケジュール次第ではいきなり本番のデザインをすることもあります。)

状況に応じて、本番用の原稿や写真を使用することもあれば、アタリデータを入れることもあります。

どこまで作りこむかはケースバイケースですが、時間が許す限り、少なくとも2案以上の複数案お出しするようにしています。

選んでいただくステップを挟むことで、独りよがりにならず、一緒に作り上げていくことができると思っています。また、一案だとイメージと違うものを作ってしまった場合、ゼロからになってしまうので、それを避けるためでもあります。

ラフ確認

ラフデザインを見てもらって、方向性に問題がないか、イメージから外れていないかなどを確認していただきます。ラフデザイン案の中から、これ!というものを決めていただき、課題があれば、どうしたいのかを理由もつけて教えていただけると改善の質が上がります。

ラフで方向性が決まったら、デザイン本番に移ります。

デザイン

ラフで方向性が決まると本番のデザインを開始します。

本番用の原稿と写真を使って、最終的な完成に向けて細かいところも詰めていきます。

ラフでしっかりイメージを共有できていれば、その延長線上にあるブラッシュアップしたデザインができます。

ラフで出た課題もクリアしながら、クオリティを上げていきます。

デザイン確認

形になったら、確認していただきます。

原稿や写真も含めて、伝えたい内容に間違いがないかも確認してもらいます。

修正の指示をもらってブラッシュアップ

文章の修正が必要であれば、どこをどう直したいのか教えてください。

修正はデザイン画像に赤字でいただくこともあれば、「〜の何行目を〜〜にしてください」など、テキストでいただくこともあります。画像に赤字の方が修正の間違いは少ないです。

デザインの修正が必要な場合は、ラフの時同様に、理由も教えていただけると考えやすいのでありがたいです。

修正指示のご連絡  デザインを直す  確認

のやり取りを何回かします。

デザイナーによっては、このやり取りの回数に制限をかけている人もいます。

完成(校了)

修正の必要がなくなれば、完成(校了)のご連絡をいただき、データが完成となります。

その後は、印刷物であれば印刷会社に入稿します。印刷が済み、刷り上がりが到着するのをお待ちください。

以上、ざっとデザイナーがしている作業の流れを書いてみました。

デザインは、依頼主さんとデザイナーがお互いに意見交換しながら作り上げていくものだと思っています。

目的に最適なものを目指して、一緒にチームになって依頼主さんのお客さんに喜んでもらえるものを作っていけたらいいなと思います。