デザインしなきゃいけないけど色がうまく使えない!と感じる人向け 【色の決め方3ステップ】
今回はチラシやバナーなどを自分で作ることになった福祉関係者の皆さんのために、デザインとは切っても切れない色の使い方について、僕なりに考えてることを解説したいと思います。
色って難しいですよね。僕も色使いには苦手意識があり、美大受験生のときも、美大生のときも、社会人デザイナーになってからも、なんか微妙!うまくいかない!とよく落ち込んでいました。
そんな僕が、今色を使うときに考えていることを3ステップに言語化してまとめてみます。
これを読むと、色がぐちゃぐちゃで見づらいデザインが、見やすいデザインに変わると思います。
【ステップ1】 作るものの目的を整理する
チラシやバナーなどをデザインするということは、なにかしらの目的があるはずです。
● どんな人に何を伝えたいのか
● どう思って欲しいのか
● 何をして欲しいのか
などをまずは整理してみてください。
それからの方が圧倒的に決めやすいです。
例えば、目的が「夏の自然のイベントに親子に参加してほしい」だったら緑と青がいいかな、白い雲があったらさらにいいかも?とか。
「静かな夜にまったり楽しむイベントの告知」だったら深い紺色のような青に、光が小さくポツポツと黄色か白で入ったらいいかな?とか。
「若い人向け」だったら、「最近流行りの色は何色か調べてみようかな?」とか考えられると思います。
また、同じ夏の自然のイベントでも、例えば
「元気いっぱいにアクティブに楽しむ」のと「木陰でゆっくりハンモック体験」だと、テンションが違ったりします。
同じ青系の色を使うとしても、元気いっぱいなら「強い原色の青がいいかも?」とか、木陰でゆっくりなら「落ち着いた水色がいいかも」とか、選ぶ色が変わってきます。
背景の青の色の違い 例
そんなふうに、目的が整理できると、使用する色も絞れてくると思います。
まずは目的を整理してみるのがおすすめです。
【ステップ2】 色のイメージを絞る
目的が整理できると、なんとなくイメージが絞れるので、パッとは色が決められなくても、どんな資料を調べればいいか?のヒントは掴めるはずです。
色のイメージの本などを本屋で参考に見てみてもいいし、ネットで調べてもいいし、似た目的のチラシがどんな色使いをしてるのか参考に見てみてもいいかもです。
自分とは接点がない人に見てもらおうと考えているなら、その人たちが普段触れているものを見てみるのもいいと思います。
ネット、SNS、雑誌、本などを見て、どんな色使いがその人たちが親しみを感じる色なのか調べて集めて並べてみる。
見ていると、この感じの色使いがイメージに近い、というものが見つかるはずです。
それを複数集めると自分がイメージする色や雰囲気が固まってくるはずです。
色を決めるのが難しい場合は、イメージに近い色を絞ってみてください。
【ステップ3】 メインで使う色を1〜2色決める
色が絞れたら、メインの色を1〜2色決めると良いと思います。世の中のデザインを見ると、白と黒ともう2色くらいでデザインされているものが意外とたくさんあると気づきます。
デザインしていて物足りなく感じると、ついつい色をたくさん使いたくなってしまいますが、逆にぐちゃぐちゃになって分かりにくくなりがちです。たくさんの色を使って見やすい画面をつくるのは実はかなり難しいです。
逆に色が絞れていると、画面がすっきりシンプルになるので、見やすくなりますし、覚えられやすくなります。
おすすめは、一番面積の多い背景の色をまずは一色決めることです。
その色を基準に、その色と合うもう一色と白・黒・グレーでデザインするとまとまりやすいと思います。
先ほどの自然のイベントの例だと、青空の青を背景に使う、ということです。
もう一色は見せたいものを引き立てる色としてポイントとして使うとまとまりやすいです。
見やすくなるコツとしては、「見出しには赤を使おう」「大事なところは赤にしよう」と、色にルールを設けると分かりやすいです。
勉強する時に、教科書の大事なところにマーカーで線を引いたりしたことはないでしょうか?「大事なところ=黄色い蛍光ペン」というようなマイルールを作ったと思います。
その要領です。
色使いでイメージが変わる 例
左 濃い青と赤、黒で元気よく!
右 柔らかい青と緑で涼しげに!
【まとめ】
いかがでしょうか?
【ステップ1】 作るものの目的を整理する
目的を整理して
【ステップ2】 色のイメージを絞る
色のイメージを絞って
【ステップ3】 メインで使う色を1〜2色決める
メインの色1〜2色と白、黒、グレーの色でデザインする
まずはこの3ステップを意識すれば、見やすい色使いができると思います。
色使いにお困りの方は、是非試してみてください!
その他にもデザインの参考になるブログを書いています。是非読んでみてください!
皆さんのお役に立てたら嬉しいです!