第118回 南大塚ホール落語会[出張編] 怪談噺【夏の二人会】ビジュアルデザイン
「南大塚ホール落語会」は豊島区南大塚で地域の皆さんに愛されながら、ずっと続いている落語会です。第118回も、会場の南大塚ホールが改装中により[出張編]として、池袋の「あうるすぽっと」にて定員を増やして行われます。第116回、第117回に続き、第118回もビジュアルデザインを担当させていただきました。
第118回は、夏の風物詩「怪談噺」をメインとした二人会が開催されます。
怪談噺の最高傑作『真景累ヶ淵』は、明治期の落語家・三遊亭圓朝によって創作されました。
全97章あるそうですが、この落語会ではその中から、現代でも特に傑作と名高い「宗悦殺し」「豊志賀の死」を落語と講談でリレーされます。落語と講談で怪談をメインとする会は、南大塚ホール落語会でも初の試みとのことで、スタッフの方も楽しみな様子でした。
デザインするにあたり、前回同様、
●「南大塚ホール落語会」の常連さんと、少し尖った落語会にも行く人のどちらにも興味を持ってもらえるようにしたい
● 今までの「南大塚ホール落語会」と別物には見えないようにしたい
などの要望を考慮しつつ、
● 「怪談噺」を前面に出したい
● 演目を大きく打ち出したい
● 前回の落語会チラシから連動性持たせつつガラッと変えても良い
● 地域落語会の親しみやすさと、あうるすぽっとのアート性を両立
を念頭に置いてラフデザインを提案させていただきました。
「昔の怪談噺」を意識して、古い素材感や和の色を意識しつつ、浮世絵のような色むらを表現。お二人の切れ味と噺の内容から、冬の寒さ、冷たさとシャープさを意識してデザイン。そこから要望をいただきつつ、完成の形に仕上げていきました。
担当者の方からは、「チケットの販売も好調」「出演者の方にも喜んでもらえている」とご連絡いただき、とても嬉しいです。
また、今回はSNS等で使用するweb用バナーのデザインと、としま未来文化財団の広報誌「Mirai」の表紙にもビジュアルを採用していただきました。(2024年7月5日号 Mirai No.358)
今回も僕も観覧させていただく予定ですし、多くの方にお越しいただけると宣伝デザインを担当した者としてもとても嬉しいです。
初めての生の怪談噺、8月の真ん中にひんやりしたいと思います。