映画「桜色の風が咲く」を見てきました
「桜色の風が咲く」という映画を見てきました。
9歳で失明し、18歳で聴力を失った福島智さんが大学に入るまでの話です。
福島智さんのことは、以前NHKの「爆問学問」という爆笑問題が大学教授と対談する番組で知り、印象に残っていました。
太田さんも印象に残った回として、福島さんのことを挙げていたと記憶しています。
映画は、家族の物語として描かれていて見やすく、必要以上に悲劇にも喜劇にもせずに好感が持てました。子どもが自然にそこにいる感じの映画が好きなので、その意味でも好きでした。
映画を見ていて、福島さんが世の中をどう感じているのか、どういう経緯で作られた映画なのかをもっと知りたくて、パンフレットと本を購入。
パンフレットで福島さんがかなりのチェックをされていて、おかしなところがないように協力されていることを知り、好感が持てた理由に納得しました。
脚本の第一稿を見て「ああ、引き受けるんじゃなかった」という気持ちになった。と語っているのが面白かったです。それでも脚本は20数バージョン作られたそうで、半分くらいは実話に依拠した、リアリティがあるものになったと語っていて、やっぱりいいものは丁寧に作られているんだなと思いました。
この映画もそうですが、ずっと積読状態だった「目の見えない人は世界をどう見ているのか」を少し読み始めたり、映画版「僕が飛びはねる理由」を見たりしていると、世界をどう感じるのかの多様性を知れて面白いです。
「指先で聞く」とか、とても面白い。
いわゆる「健常者」がデザインしてきた社会の中で、そうでない人にとって障害になることも多いと思いますが、違いを面白がれる関係になれたらいいなと思います。
僕も今年から障害者グループホームでバイトをしていますが、その時間と空間の中で僕は利用者さんにとって一番の社会です。そう思うと緊張してしまうけど、人と人なので、楽しく時間を過ごせる関係になれたら素敵だなと思います。至らないことばかりで難しいですけど。